第9回 / 応用コース 全4回

MCP活用:Gmail・カレンダー連携

AIが「メール」と「予定」を自由に操る時代
Claude Code パーソナル講座 | 講師: 山本 朋美
オンライン / 対面(120分)

今日のゴール

この2時間が終わったら、こんなことができるようになります

今日の持ち帰り成果物: Gmail + カレンダー MCP のセットアップ完了

今日の流れ(120分)

時間内容形式
00:00 - 00:10応用コース開始・今日のゴール対話
00:10 - 00:30MCPの仕組みを深く理解する座学
00:30 - 00:55ワーク1: Gmail MCPでメールを検索・要約ハンズオン
00:55 - 01:05休憩---
01:05 - 01:25Googleカレンダー連携の可能性座学
01:25 - 01:50ワーク2: カレンダーの予定を確認・作成ハンズオン
01:50 - 02:00まとめ・次回予告対話

応用コースへようこそ!

基礎コース(1〜3回)・実践コース(4〜8回)を経て、いよいよ応用コースです

基礎コース(1〜3回)

Claude Code の基本操作
プロンプトの書き方
フォルダ設計とスキル

実践コース(4〜8回)

書類作成・リサーチ
スプレッドシート連携
動画編集・LINE Bot

応用コース(9〜12回)

MCP活用・アプリ作成
ワークフロー自動化
卒業制作

応用コースのテーマ: Claude Code を「自分専用の業務システム」に育てる
01

MCPの仕組みを深く理解する

Claude Code と外部サービスをつなぐ「通訳」の正体

MCP = Model Context Protocol

第6回で少し触れましたが、今回はもっと深く理解しましょう

MCPがない世界

Claude Code は単独で動く
ファイル操作・テキスト生成のみ
外部サービスにアクセスできない
「優秀だけど孤立した助手」

MCPがある世界

Gmail、カレンダー、Slack...
何でもつながる
情報を取得 + 操作もできる
「全ツール連携のスーパー助手」

MCPサーバー = 「通訳」の仕組み

Claude Code と外部サービスの間に立って、やり取りを仲介します

あなた
Claude Code
MCPサーバー
Gmail / Calendar

MCPサーバーの役割

  • 外部サービスのAPIを翻訳
  • 認証(ログイン)を管理
  • データの受け渡しを仲介
  • 安全なアクセス制御

身近なたとえ

あなた = 社長
Claude Code = 秘書
MCPサーバー = 各部署への内線電話
Gmail/Calendar = 各部署

MCPサーバーの追加方法

settings.json にサーバー情報を書くだけでOK

settings.json の例
{
  "mcpServers": {
    "gmail": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@anthropic/gmail-mcp"]
    },
    "google-calendar": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@anthropic/google-calendar-mcp"]
    }
  }
}
設定ファイルの場所: ~/.claude/settings.json(ホームディレクトリの .claude フォルダ内)

利用可能なMCPサーバー一覧

これだけのサービスと連携できます(一部抜粋)

カテゴリサービスできること
メールGmail検索・要約・下書き作成
予定Google Calendar予定の検索・作成・変更
チャットSlackメッセージ検索・送信
ドキュメントNotionページの検索・作成・編集
メッセージLINEBot経由でメッセージ送信
会計freee仕訳・請求書・経費管理
今日はこの中から Gmail と Google Calendar を使います!

セキュリティの注意点

外部サービスと連携する=アクセス権を渡すということ

OAuth認証とは

「このアプリにGmailの
読み取りを許可しますか?」
というGoogleの確認画面。
パスワードは渡さない仕組み。

アクセス範囲の確認

「読み取りのみ」なのか
「送信もOK」なのか
許可する範囲を必ず確認
不要な権限は与えない。

やってはいけないこと

怪しいMCPサーバーを入れる
全権限を無条件で許可
業務用アカウントで実験
→ まず個人アカウントで試す

大原則: MCPサーバーの追加は「信頼できるもの」のみ。公式・有名なもの以外は慎重に。

MCPの動作フロー — 「メールを要約して」の裏側

1つの指示が裏で何をしているか見てみましょう

  1. 1あなた:「未読メールを5件要約して」と入力
  2. 2Claude Code: Gmail MCPサーバーに「未読メール取得」をリクエスト
  3. 3Gmail MCP: OAuth認証 → Gmail APIからメール取得 → Claude Codeに返す
  4. 4Claude Code: 受け取ったメールの内容をAIで要約
  5. 5あなたの画面に要約結果が表示される
ポイント: 全てが自動で行われる。あなたは日本語で話しかけるだけ!
02

Gmail MCPでメールを検索・要約

ワーク1: AIにメールを読んでもらおう

Gmail MCPでできること

メールに関するほとんどの操作をAIに任せられます

検索・閲覧

  • 未読メールを一覧で見る
  • 特定の人からのメール検索
  • 件名・キーワードで検索
  • スレッド全体を読む

要約・分析

  • メールの要約を作成
  • 重要なメールをピックアップ
  • TODO・依頼事項を抽出
  • 返信が必要なものを一覧化

作成・下書き

  • 返信の下書きを作成
  • 新規メールの下書き
  • 定型文のカスタマイズ
  • ラベル一覧の確認
ハンズオン準備

Gmail MCPをセットアップしよう

  1. 1Claude Code を起動する
  2. 2「/mcp」コマンドで MCP 設定画面を開く
  3. 3Gmail MCP サーバーを追加する
  4. 4Googleアカウントで認証する(OAuth画面が開く)
  5. 5「Gmailの読み取りを許可しますか?」→ 許可
注意: OAuth認証画面では「このアプリはGoogleで確認されていません」と出ることがあります。「詳細」→「安全でないページに移動」で進めます。
ワーク 1-A

未読メールを要約してもらおう

セットアップが完了したら、以下を入力してみましょう

入力するプロンプト
未読メールを5件取得して、それぞれ以下の形式で要約してください:

差出人
件名
要約(1〜2行)
対応が必要か(Yes / No)
成功体験: AIがメールを読んで、要約してくれた! 朝のメールチェックが一瞬で終わる。
ワーク 1-B

特定の人からのメールを探そう

「あの人からのメール、いつだったっけ?」をAIに聞いてみましょう

入力するプロンプト
[名前 or メールアドレス] さんからのメールを最新5件探して、
日付と件名の一覧を作ってください。
応用プロンプト
先週届いたメールの中で、返信が必要そうなものを
ピックアップしてください。
ヒント: Gmailの検索構文(from:、subject:、is:unread など)を知らなくても、日本語で指示するだけでOK!
ワーク 1-C

メールの下書きを作ってもらおう

返信のひな形をAIに作ってもらいましょう

入力するプロンプト
[さっき見つけたメール] に対する返信の下書きを作って、
Gmailの下書きとして保存してください。

【トーン】丁寧なビジネスメール
【内容】[お礼 / 了解しました / 日程調整 など]
安全ポイント: 「下書き」として保存されるだけで、自動送信はされません。必ず自分で確認してから送信しましょう。

Gmail MCP 活用のコツ

朝のルーティンに組み込む

毎朝Claude Codeに話しかける:

「今日の未読メールを要約して、
優先度が高いものから
並べてください」

メールチェック時間が半減

スキル化して自動化する

よく使うプロンプトを
CLAUDE.md にテンプレとして保存:

「/morning-mail」で
毎朝のメール要約を一発実行

自分専用の朝メール秘書

大事なこと: AIに「全部任せる」のではなく「下準備を任せる」。最終判断はいつも自分。

休憩(10分)

Gmailの連携はうまくいきましたか?
後半はGoogleカレンダーとの連携です
03

Googleカレンダー連携の可能性

予定の確認・作成・空き時間検索をAIに任せる

Google カレンダー MCPでできること

予定に関するあらゆる操作をAIに頼めます

情報を取得する

  • 今日・今週・今月の予定を一覧で見る
  • 特定の日の予定を確認する
  • 空き時間を検索する
  • 特定のイベントの詳細を取得

操作する

  • 新しい予定を追加する
  • 既存の予定を変更する
  • 予定を削除する
  • 招待への出欠を返答する
便利ポイント: 「来週の空き時間を教えて」→ カレンダーを確認して空いている時間帯を一覧化してくれる

カレンダー連携の実例

こんな使い方ができます

朝の確認

「今日の予定を教えて」

→ 時間順に一覧表示
→ 準備が必要なものを
ハイライトしてくれる

日程調整

「来週で2時間空いている
ところを探して」

→ 候補を3つ提示
→ 選ぶだけで予定作成

週次レビュー

「今週の予定を集計して」

→ MTG何件、移動何時間
→ 「作業に使える時間は
約〇時間です」

Gmail + カレンダーの合わせ技

2つのMCPを組み合わせると、さらに強力に

例1: メールから予定を作成

「〇〇さんからのメールに
書いてある打ち合わせの日程を
カレンダーに登録して」

→ メールを読んで日時を抽出
→ 自動でカレンダーに追加

例2: 予定の前にメールを確認

「今日14時のMTGに関する
メールのやりとりを
まとめてくれる?」

→ カレンダーから参加者を特定
→ 関連メールを検索・要約

MCPの真価: 複数のサービスをまたいだ作業を、自然な日本語1つで実現できる
04

カレンダーの予定を確認・作成

ワーク2: AIでスケジュール管理してみよう
ハンズオン準備

カレンダーMCPをセットアップしよう

  1. 1Claude Code で「/mcp」コマンドを開く
  2. 2Google Calendar MCP サーバーを追加する
  3. 3Googleアカウントで認証(OAuth画面)
  4. 4「カレンダーへのアクセスを許可しますか?」→ 許可
  5. 5「今日の予定を教えて」と話しかけてテスト
Gmail MCPと同じ流れです。 一度やっているので、今度はスムーズにいくはず!
ワーク 2-A

今週の予定を一覧で見てみよう

カレンダーの情報をAIに取得してもらいましょう

入力するプロンプト
今週の予定を一覧で教えてください。

以下の形式でお願いします:
日付(曜日)
時間
予定名
場所(あれば)
成功体験: カレンダーアプリを開かなくても、AIが予定を教えてくれた!
ワーク 2-B

予定を追加してみよう

AIに予定を入れてもらいましょう(テスト用でOK)

入力するプロンプト
金曜日の14時から15時に「打ち合わせ(テスト)」という
予定をカレンダーに追加してください。

場所は「オンライン」にしてください。
応用プロンプト
来週の月曜から金曜まで、毎朝9時に
「朝のメールチェック」というリマインダーを入れて。
テスト後の片付け: 「さっき作ったテスト用の予定を削除して」と言えば消せます。
ワーク 2-C

空き時間を探してもらおう

日程調整で一番面倒な「空いてる時間探し」をAIに任せます

入力するプロンプト
来週で、1時間以上の空き時間がある時間帯を
すべて教えてください。

ただし、9時〜18時の間でお願いします。
成功体験: 「声だけ」で空き時間が分かった! 日程調整メールに候補をそのまま使える。

MCPの組み合わせ — 実演

Gmail + カレンダーを一度に使ってみましょう

実演プロンプト
以下をまとめてやってください:

1. 今週の予定を一覧にする
2. 未読メールの中に日程調整に関するものがあれば教える
3. 来週の空き時間を3つ候補として出す
Gmail MCP
+
Calendar MCP
統合レポート完成!

うまくいかない時の対処法

認証エラーが出る

  • 一度ログアウトして再認証
  • ブラウザのCookieをクリア
  • Googleアカウントの2段階認証を確認
  • settings.json の記述ミスをチェック

MCPサーバーが見つからない

  • Claude Code を再起動する
  • 「/mcp」で接続状態を確認
  • Node.js のバージョンを確認(v18以上)
  • npx のキャッシュをクリア

メール/予定が取得できない

  • OAuthの権限スコープを確認
  • Googleアカウントの設定で
    アプリのアクセスを確認
  • APIの利用制限に引っかかっていないか確認

動作が遅い

  • 取得する件数を減らす(5件→3件)
  • 期間を絞る(1ヶ月→1週間)
  • インターネット接続を確認
  • 他のMCPサーバーを一時停止

今日のまとめ

持ち帰り成果物: Gmail + カレンダー MCP のセットアップ完了 ✓

次回までにやってみてほしいこと

基本(毎朝5分)

毎朝 Claude Code で
「今日の予定と未読メールを
まとめて教えて」と聞く。

朝のルーティンに組み込む

チャレンジ

朝のメールチェック + 予定確認を
1つのプロンプトにまとめて
CLAUDE.md にスキルとして登録する。

自分専用の「朝の秘書」を作る

コツ: 「毎日やっている作業」を1つ選んで、MCPで自動化できないか考えてみましょう。

次回予告 — 第10回: アプリ作成・Cloudflareデプロイ

次回学ぶこと

  • WebアプリをAIに作ってもらう
  • Cloudflare Pagesとは?
  • デプロイ(公開)の手順
  • 自分だけのツールをネットに公開

次回の成功体験

「自分で作ったWebアプリが
インターネット上で
本当に動いている!

→ URLをシェアできる成果物

応用コースの残り: 第11回「ワークフロー自動化」、第12回「卒業制作」— ゴールが見えてきました!

お疲れさまでした!

第9回: MCP活用:Gmail・カレンダー連携 — 完了

次回: アプリ作成・Cloudflareデプロイ

ご質問はいつでもお気軽にどうぞ — LINE / メール / 次回の講座で

Claude Code パーソナル講座

講師: 山本 朋美

← 一覧へ戻る