第8回 / 実践コース 全5回

動画編集・業務カスタマイズ

AIが「動画編集者」にも「業務設計者」にもなる
Claude Code パーソナル講座 | 講師: 山本 朋美
オンライン / 対面(120分)

今日のゴール

この2時間が終わったら、こんなことができるようになります

今日の持ち帰り成果物: 動画編集スクリプト or 業務自動化スキル

今日の流れ(120分)

時間内容形式
00:00 - 00:10前回振り返り・今日のゴール対話
00:10 - 00:30Claude Codeで動画編集?座学
00:30 - 00:55ワーク1: 動画の無音カット・言い直しカットハンズオン
00:55 - 01:05休憩--
01:05 - 01:25業種別カスタマイズの考え方座学
01:25 - 01:50ワーク2: 自分の業務フローを自動化するハンズオン
01:50 - 02:00実践コース総括・応用コース紹介対話

前回の振り返り(第7回)

LINE連携・通知の自動化を学びました

LINE公式アカウント

MCP経由でLINEにメッセージを送信。Flex Messageでリッチな通知。

通知の自動化

GAS + LINE Bot で定期通知やイベントトリガーの自動配信を構築。

業務への応用

リマインダー、日報自動送信、売上通知など実務に直結する仕組み。

今日は実践コース最終回。 動画編集という意外な活用法と、あなたの業務に合わせたカスタマイズを学びます。
01

Claude Codeで動画編集?

AIが動画を編集するってどういうこと?

「AIで動画編集」と聞いて、何を想像しますか?

よくある誤解

・AIが映像を「見て」判断する
・Premiere ProみたいなUIがある
・高性能GPUが必要
・複雑な設定が必要
・プロ向けの難しい技術

実際の仕組み

・AIがffmpegというツールを操作する
・音声データを分析して無音を検出
・テキスト指示だけでOK
・特別なソフト不要
日本語で指示するだけ

核心: Claude Codeは「動画編集ソフト」ではなく、動画編集ツール(ffmpeg)を代わりに操作してくれるアシスタントです

ffmpeg って何?

動画・音声を扱うための超定番ツール。プロも使っています

ffmpeg でできること

  • 動画の無音部分をカット
  • 言い直し部分の検出と削除
  • テロップ(字幕)の付与
  • 動画の形式変換(MP4, MOV等)
  • 動画の結合・分割
  • 音量の調整・ノイズ除去

なぜ Claude Code と相性がいいのか

  • コマンドライン(CLI)で動くツール
  • Claude Code はCLI操作が得意
  • 複雑なオプションをAIが組み立てる
  • 人間は「何をしたいか」だけ伝える
  • 無料で使える
例えるなら: ffmpegは高機能な「動画の工具箱」。Claude Codeはそれを使いこなす「職人」です。

Claude Code × ffmpeg でできること

無音カット

動画の中の「シーン…」な部分を自動検出して削除。
セミナー録画や講義動画がテンポよくなる。
難易度: 低

言い直しカット

音声を文字起こし → 言い直し箇所を特定 → カット。
「えー」「あのー」も自動で検出。
難易度: 中

テロップ付与

音声を文字起こし → 字幕ファイル生成 → 動画に合成。
フォント・位置・色も指定可能。
難易度: 中

形式変換・結合

MOV → MP4、複数動画の結合、サイズ圧縮。
SNS投稿用にリサイズ(縦動画化)も。
難易度: 低

実例: video-edit スキル(講師が実際に使っています)

講師の動画編集ワークフローをスキル化した実例です

動画ファイルを指定
Claude Codeに指示
無音検出 & カット
編集済み動画が完成
実際のプロンプト例
この動画ファイルの無音部分をカットして、テンポよくしてください。
無音の閾値は -30dB、最小無音時間は 0.5秒 でお願いします。
Before / After: 1時間の録画 → 無音カットで40分に。手動なら1時間以上かかる編集が5分で完了。

業界別 — 動画編集のニーズ

動画を使う業種は意外と多い。あなたの業務にも当てはまりませんか?

YouTuber / コンテンツ制作

無音カット、テロップ付与、形式変換。
「撮って出し」の動画を一括編集。投稿頻度を上げたい人に。

研修講師 / セミナー講師

録画の無音・言い直しをカット。
アーカイブ動画のクオリティを手軽に向上。

不動産

物件紹介動画の不要部分をカット。
複数物件のダイジェスト動画を自動生成。

飲食店 / SNS運用

調理動画のテンポアップ。
Instagram Reels / TikTok 用に縦動画にリサイズ。

従来の動画編集 vs Claude Code

従来の編集ソフトClaude Code + ffmpeg
ツールPremiere Pro / DaVinci Resolveターミナルだけ
コスト月額2,000〜7,000円ffmpeg無料 + Claude Code月額$20
学習コスト数週間〜数ヶ月日本語で指示するだけ
無音カット手動で探してカット(1時間〜)自動検出(5分)
得意なこと細かい演出・エフェクト定型的な一括処理
苦手なこと大量の動画の一括処理凝った演出・エフェクト
使い分けが大事: 「定型的なカット作業」はClaude Code、「クリエイティブな演出」は従来ソフト。
02

動画の無音カット・言い直しカット

実際に手を動かして体験しましょう

ハンズオン準備

まずは環境を確認しましょう

  1. 1ffmpeg がインストールされているか確認
    ffmpeg -version
  2. 2入っていない場合はインストール
    brew install ffmpeg(Mac)
  3. 3サンプル動画(or 自分の動画)を用意
  4. 4Claude Code を起動して準備完了!
ffmpegのインストールに時間がかかる場合: 講師の画面で一緒に進めましょう。自分の環境には後からインストールでもOKです。
ワーク 1-A

無音カットを体験しよう(10分)

以下のプロンプトをClaude Codeに入力してみましょう

入力するプロンプト
この動画ファイルの無音部分をカットして、テンポよくしてください。

ファイル: [動画ファイルのパス]
出力先: デスクトップに「edited_」をつけて保存

無音の判定: 0.5秒以上の無音をカット対象にしてください。
観察ポイント: Claude Code がどんなffmpegコマンドを組み立てるか注目。人間が覚える必要はありません。

無音カットの仕組み

裏側で何が起きているのか、ざっくり理解しましょう

動画ファイル
音声データを分析
無音区間を検出
無音以外を結合

STEP 1: 音声分析

ffmpegのsilencedetectフィルタで音量が一定以下の区間を検出

STEP 2: 区間特定

「開始時刻〜終了時刻」のリストを作成。閾値(dB)と最小時間で調整可能

STEP 3: カット&結合

無音以外の部分を切り出して結合。映像と音声を同期して出力

あなたがやること: 「無音カットして」と言うだけ。残りは全部Claude Codeがやります。
ワーク 1-B

言い直しカットを体験しよう(10分)

無音カットの次は、言い直し部分のカットに挑戦

入力するプロンプト
この動画の音声を文字起こしして、言い直しや「えー」「あのー」などの
フィラー音がある部分をカットしてください。

ファイル: [動画ファイルのパス]
出力先: デスクトップに「clean_」をつけて保存
仕組み: 音声 → 文字起こし(Whisper等) → 言い直し箇所を特定 → 該当タイムスタンプをカット

パラメータを調整してみよう

カットの精度は「パラメータ」で調整できます

パラメータ意味推奨値調整のコツ
無音閾値(dB)この音量以下を「無音」と判定-30dBBGMありなら-40dB
最小無音時間何秒以上の無音をカット対象に0.5秒間が大事なら1.0秒
無音残しカット後に残す余白0.1秒自然さを保つために
フェードカット箇所のフェード処理0.05秒ブチ切れ感を防ぐ
最初はデフォルトでOK。 結果を見てから「もうちょっと攻めたカットにして」と調整すれば大丈夫です。
動画編集、できましたか?

Premiere ProもDaVinci Resolveも使わずに、
日本語の指示だけで動画を編集できました。

「1時間の編集作業が5分で終わった!」
この体験を、ぜひ日常業務に活かしてください。

休憩(10分)

ここまでで質問はありますか?
後半は「業務カスタマイズ」と「自分だけの自動化」に進みます
03

業種別カスタマイズの考え方

同じClaude Codeでも、使い方は業種で全然違う

同じツール、全く違う使い方

Claude Codeの可能性は、あなたの業務内容次第で無限に広がります

不動産業

  • 物件紹介文の自動生成
  • 間取り情報から特徴を抽出
  • 物件比較表の自動作成
  • 物件動画のダイジェスト生成

飲食店

  • メニュー表の更新・PDF生成
  • SNS投稿文の一括作成
  • 仕入れリストの集計
  • 調理動画の編集(無音カット)

士業(税理士・社労士等)

  • 書類テンプレートの自動生成
  • 法改正情報の要約・整理
  • クライアント向け通知文の作成
  • 申告書のチェックリスト生成

コンサル・コーチ

  • セッション録画の文字起こし・要約
  • 提案書・報告書の自動生成
  • リサーチ結果の整理
  • クライアント管理の自動化

業務フローを「分解」する

自動化の第一歩は、業務を細かいステップに分解すること

業務フローを書き出す
各ステップのAI適性をチェック
スキル化して自動化
例: セミナー講師の業務フロー
1. セミナーを録画する → 人間
2. 録画を編集する → AI(無音カット・テロップ)
3. サムネイルを作る → AI(画像生成)
4. YouTubeにアップロードする → 人間
5. SNSで告知する → AI(投稿文生成)
5ステップ中3ステップがAIに任せられる。これが「業務フロー分解」の威力です。

AI適性チェック — どのステップを任せられる?

全てをAIに任せる必要はありません。適性を見極めましょう

AIが得意

  • 定型的な文書作成
  • データの整理・集計
  • フォーマット変換
  • 情報のリサーチ・要約
  • テンプレート適用
  • 一括処理・繰り返し作業

人間の判断が必要

  • 最終的な品質チェック
  • クライアントとの交渉
  • クリエイティブな意思決定
  • 機密情報の取り扱い
  • 感情的な配慮が必要な対応

AIに任せてはダメ

  • 法的責任を伴う最終判断
  • 個人情報を外部送信
  • 金銭に関わる最終承認
  • 安全に関わる判断
  • 検証なしの情報公開

業務自動化フレームワーク

この4ステップで、どんな業種でも自動化を設計できます

STEP 1: 書き出す

日常業務を時系列で書き出す。
「毎日やること」「毎週やること」「毎月やること」に分ける。

STEP 2: 分解する

各業務を5〜10個のステップに分解。
「何を」「どこから」「どこへ」「どんな形で」を明確に。

STEP 3: AI適性をつける

各ステップに◎ ○ △ ×で適性判定。
◎ = 完全自動化、○ = AI補助、△ = 要検討、× = 人間のみ

STEP 4: スキル化する

◎ と ○ のステップをClaude Codeのスキルにする。
一度作れば、何度でも再利用できる。

「スキル化」のイメージ

スキル = Claude Codeに覚えさせた「業務マニュアル」

スキル化する前

毎回、細かく指示を出す
「この動画の無音を検出して、
閾値-30dB、最小0.5秒で、
ffmpegのsilencedetectを使って…」

毎回考えるのが面倒

スキル化した後

一言で済む
動画編集して

スキルが手順・パラメータ・
出力先を全部覚えている

誰でも使える

スキルは共有できる: あなたが作ったスキルを、チームメンバーや後任者にも渡せます。業務の属人化を防ぐ効果も。
04

自分の業務フローを自動化する

今日のメインワーク — あなたの業務を分析しましょう

これからやること(25分)

業務フローを書き出す
AI適性をチェック
1つ選ぶ
スキル化 or 自動化を試す

ステップ 1〜2(10分)

自分の業務フローを書き出して、
各ステップにAI適性(◎○△×)をつける

ステップ 3〜4(15分)

◎のステップを1つ選んで、
Claude Codeでスキル化 or 実際に自動化してみる

ワーク 2-A

業務フローを書き出そう(10分)

以下のフォーマットで、あなたの業務を分解してみましょう

Claude Codeに聞いてみよう
私は [あなたの職種] です。
主な業務は [主な業務内容] です。

この業務フローを5〜10ステップに分解して、
各ステップにAI自動化の適性(◎○△×)をつけてください。

◎ = 完全自動化できる
○ = AIの補助で効率化できる
△ = 要検討(条件次第)
× = 人間がやるべき
ワーク 2-B

1つ選んでスキル化してみよう(15分)

◎がついたステップを1つ選んで、実際にスキル化に挑戦

入力するプロンプト例
先ほど分析した業務フローの中から、
[選んだステップの名前]」をスキル化してください。

【要件】
・入力: [何を渡すか]
・出力: [何が欲しいか]
・保存先: [どこに保存するか]
・「[トリガーワード]」と言えば発動するようにしてください
完璧でなくてOK! まずは動くものを作って、後から改善していくのがAI活用のコツです。
自分の業務を分析して、
自動化の第一歩を踏み出せましたか?

今日書き出した業務フローは、
これから何度でも使える「設計図」になります。

今日は1つだけでも、少しずつスキル化を増やしていけば
気づいたら業務の半分がAI化されています。

05

実践コース総括・応用コース紹介

5回の実践コースを振り返り、次のステージへ

実践コース全5回の振り返り

テーマ学んだこと成果物
第4回スライド・書類を作ろうHTMLスライド生成、PDF変換HTMLスライド
第5回情報収集・リサーチWebリサーチ、レポート自動生成リサーチレポート
第6回スプレッドシート連携GAS、スプレッドシート自動化自動化スクリプト
第7回LINE連携・通知自動化LINE Bot、MCP、自動通知LINE通知システム
第8回動画編集・業務カスタマイズffmpeg、業務フロー分解動画編集 or スキル
5回で身についたこと: Claude Codeを使って「書類」「リサーチ」「スプレッドシート」「LINE」「動画」を自動化できるようになりました。

成果物チェックリスト

実践コースで作った成果物、手元にありますか?

作成した成果物

  • HTMLスライド(第4回)
  • 見積書 or 請求書(第4回)
  • リサーチレポート(第5回)
  • GASスクリプト(第6回)
  • LINE通知システム(第7回)
  • 動画編集 or スキル(第8回)

身についたスキル

  • AIへの的確な指示出し
  • 成果物の品質チェック
  • エラー時の対処法
  • スキルの作成と活用
  • 外部サービスとの連携
  • 業務フローの分解と自動化設計

次のステージへ — 応用コースの紹介

実践で「使える」になった。応用で「自在に操れる」に進化する。

MCP活用

外部サービスとの連携をさらに深く。
Gmail、Googleカレンダー、Notion、
Slack…あらゆるツールをClaude Codeから操作。

アプリ作成

Webアプリを自分で作る。
業務ツール、顧客向けフォーム、
社内ダッシュボードなどを構築。

API連携

APIを使って本格的な自動化。
freee、Stripe、ChatWork等と連携し、
経理・請求・顧客管理を自動化。

総合演習

全スキルを統合した卒業制作。
受講者の業務を丸ごと自動化する
オリジナルシステムを構築。

今日のまとめ

持ち帰り成果物: 動画編集スクリプト or 業務自動化スキル

実践コース、お疲れさまでした!

第8回: 動画編集・業務カスタマイズ — 完了

実践コース 全5回 修了

実践で「使える」になった。
応用コースで「自在に操れる」に進化しましょう。

ご質問はいつでもお気軽にどうぞ — LINE / メール / 次回の講座で

Claude Code パーソナル講座

講師: 山本 朋美

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