第5回 / 実践コース 全5回

情報収集・リサーチを
自動化しよう

「調べて」と頼むだけで、レポートが完成する世界
Claude Code パーソナル講座 | 講師: 山本 朋美
オンライン / 対面(120分)

前回の振り返り(第4回)

第4回「書類・レポートを自動作成しよう」で学んだこと

Markdown で文書作成

Claude Code に指示するだけで業務文書が完成

テンプレート活用

毎回同じ品質の書類を自動で作れるように

HTML/PDF 出力

見栄えの良い書類をファイルとして出力

前回の成果物: 自分の業務で使える書類テンプレート・レポートを作成済み

今日のゴール

この2時間が終わったら、こんなことができるようになります

今日の持ち帰り成果物: 自分の業務に関連するリサーチレポート(Markdownファイル)

今日の流れ(120分)

時間内容形式
00:00 - 00:10前回振り返り・今日のゴール対話
00:10 - 00:30AIリサーチの可能性と限界座学
00:30 - 00:55ワーク(1): 会社・人物のリサーチハンズオン
00:55 - 01:05休憩---
01:05 - 01:20リサーチ結果を整理・保存するコツ座学
01:20 - 01:50ワーク(2): 業界・競合調査をやってみるハンズオン
01:50 - 02:00まとめ・次回予告対話
01

AIリサーチの可能性と限界

Claude Code で「調べもの」がどう変わるのか

Claude Code でできるリサーチ

「調べて」と言うだけで、ここまでやってくれます

Web検索 + 情報収集

  • 会社情報(事業内容、従業員数、売上)
  • 人物情報(経歴、SNS、発信内容)
  • 業界トレンド、ニュース
  • 競合他社の比較

整理 + アウトプット

  • 情報をカテゴリ別に整理
  • 要約・ポイント抽出
  • 比較表の作成
  • Markdown ファイルに保存
つまり: 「検索 → 読む → まとめる → 保存」を全部やってくれるアシスタント

従来のリサーチ vs AIリサーチ

これまでのやり方

Google で検索する
複数のサイトを開いて読む
重要な情報をコピペする
Excelやメモにまとめる
30分〜1時間かかる

Claude Code を使うと

「〇〇について調べて」と指示
AIが検索・読解・整理を実行
Markdownファイルに自動保存
あなたは確認・修正だけ
3〜5分で完了

時間の使い方が変わる: 「情報を集める時間」→「情報を判断する時間」にシフト

AIリサーチの注意点

便利だけど、鵜呑みにしてはダメなポイントがあります

ハルシネーション

AIが「もっともらしい嘘」をつくこと。
存在しない会社名、間違った数字、
架空のURLを出すことがある。
→ 重要な情報は必ず裏取り

情報の鮮度

AIの学習データには期限がある。
最新のニュースや人事異動は
反映されていない場合がある。
→ 「いつ時点の情報か」確認

情報の偏り

Web上に情報が少ない企業・人物は
調査精度が下がる。
大企業は詳しいが中小は薄い。
→ 情報量にバラつきあり

リサーチの信頼度を上げるコツ

プロンプトに「ひと言」添えるだけで、精度が格段に上がります

ソースを明示させる

追加のひと言
情報源のURLも一緒に出してください

未確認を明記させる

追加のひと言
確認できない情報は「未確認」と明記して

時点を指定する

追加のひと言
2026年時点の最新情報で調べてください

信頼度を評価させる

追加のひと言
各情報の信頼度を高・中・低で示して

実例: リサーチの自動化スキル

私が実際に使っている「deep-research」スキルの紹介

「〇〇について調べて」
Web検索 + 情報収集
レポートを自動作成
CRMに保存

こんな場面で使っています

  • 名刺交換後の会社リサーチ
  • 商談前の事前調査
  • 競合サービスの比較分析
  • 業界トレンドの定期チェック

自動化のメリット

  • 毎回同じ品質のレポートが出る
  • フォーマットが統一される
  • 蓄積されたデータを検索できる
  • チーム共有がラクになる

どんな業務でリサーチが使えるか

「調べもの」が発生する場面は、すべてAIに任せられます

営業・商談

  • 取引先の企業情報
  • 担当者のSNS・経歴
  • 業界ニュース

企画・マーケティング

  • 競合サービス比較
  • 市場トレンド調査
  • ターゲット分析

経営・管理

  • 補助金・助成金の調査
  • 法改正の影響確認
  • 業界レポート作成
考え方: 「自分がGoogleで30分かけて調べていたこと」→ Claude Code に頼めば3分で終わる
02

会社・人物のリサーチ

取引先や気になる会社を調べてみよう

ワーク(1): 会社リサーチをやってみよう

取引先や気になる会社を Claude Code に調べてもらいましょう

調べたい会社を決める
プロンプトを入力
AIがリサーチ実行
ファイルに保存!

調べてもらう項目

  • 事業内容・サービス
  • 従業員数・拠点
  • 最近のニュース・プレスリリース
  • SNSアカウント

調べる会社の例

  • 取引先・お客さんの会社
  • 気になっている会社
  • 競合他社
  • 自分の会社(客観的に見てみる)
ハンズオン

会社リサーチのプロンプト(25分)

以下のプロンプトを参考に、Claude Code に入力してみましょう

入力するプロンプト
[株式会社〇〇]について調べてください。

以下の情報をMarkdownでまとめてください:
・会社概要(事業内容、設立年、従業員数)
・主なサービス・製品
・最近のニュース(直近1年)
・SNSアカウント(X、Facebook、note等)
・特徴的な取り組み

情報源のURLも記載してください。
確認できない情報は「未確認」と明記してください。

保存先: ~/Desktop/リサーチ_〇〇.md

プロンプトのポイント解説

なぜこの書き方が良いのか、ポイントを押さえましょう

調べる項目を具体的に書く

「調べて」だけだと何を調べるか曖昧。
箇条書きで項目を指定すると
漏れなく調べてくれる。

出力形式を指定する

「Markdownでまとめて」と言うことで
見出し・箇条書き付きの
きれいなレポートになる。

信頼性の担保を入れる

「URL記載」「未確認は明記」で
嘘を減らす・見抜けるようにする。

保存先を指定する

ファイルパスを指定することで
自動的にファイル保存まで完了。

応用: 人物リサーチのプロンプト

商談前に相手のことを知っておきたい時にも使えます

人物リサーチのプロンプト例
[〇〇さん][株式会社△△] [役職])について調べてください。

・経歴、プロフィール
・SNSでの発信内容(X、note、LinkedIn等)
・登壇・メディア掲載実績
・関心のあるテーマ

商談前の事前調査として使います。
共通の話題になりそうなポイントがあれば教えてください。
注意: 個人情報の取り扱いには十分配慮しましょう。公開情報のみを対象にしてください。

リサーチ結果を確認しよう

ファイルが保存されたら、中身をチェックしましょう

もし情報が足りなければ: 「もっと詳しく調べて」「〇〇の部分を掘り下げて」と追加指示を出せばOK
30分かかる調査が3分で終わった!

しかも、きれいにまとまったレポートが
ファイルとして手元に残っています。

これを毎日の業務で使いこなせたら、
どれだけの時間が浮くか想像してみてください。

休憩(10分)

ここまでで質問はありますか?
後半はリサーチ結果の整理術と、業界・競合調査を実践します
03

リサーチ結果を整理・保存するコツ

「調べて終わり」にしない仕組みづくり

「調べて終わり」になっていませんか?

リサーチの本当の価値は「蓄積」にあります

もったいないパターン

調べた → 読んだ → 忘れた
ブラウザのタブを閉じて終了
次に調べるときまたゼロから
チームに共有できない
知識が蓄積しない

賢いパターン

調べた → ファイルに保存
フォルダで整理・分類
次回は前回の続きから
ファイルを共有するだけ
知識が会社の資産になる

テンプレートで品質を統一する

毎回同じ形式で保存すると、後から探しやすく・比較しやすくなります

テンプレート付きプロンプト例
以下のテンプレートに沿って、[会社名]を調べてください。

# 会社リサーチ: [会社名]
## 基本情報(会社名、所在地、設立年、従業員数、代表者)
## 事業内容(主力サービス、ターゲット顧客)
## 最近の動き(ニュース、プレスリリース、SNS)
## 競合との違い(強み、差別化ポイント)
## 所感(気になるポイント、商談で使えそうな話題)
## 情報源(URL一覧)
## 調査日: [今日の日付]

フォルダ構成を決めておこう

リサーチ結果の保存先をルール化すると、後から楽になります

おすすめフォルダ構成

フォルダ例
~/Desktop/リサーチ/
  /会社/
    リサーチ_A社.md
    リサーチ_B社.md
  /業界/
    IT業界_2026トレンド.md
  /競合/
    競合比較_サービスX.md

このルールのメリット

  • 探したいときにすぐ見つかる
  • ファイル名で内容がわかる
  • 日付で鮮度が判断できる
  • チームに共有しやすい
  • Claude Code に「前回の調査を
    読んで更新して」と頼める

蓄積したリサーチの活用法

保存したファイルは「そのまま使う」以外にも活用できます

更新する

「前回のリサーチを読んで、
最新情報で更新して」
→ 毎回ゼロからやらなくてよい

比較する

「A社とB社のリサーチを読んで、
比較表を作って」
→ 複数社の比較がすぐできる

レポートにまとめる

「このフォルダのリサーチ全部読んで、
業界レポートにまとめて」
→ 個別調査を統合レポートに

蓄積のコツ: 「調べたら必ずファイルに保存」を習慣にする。それだけでリサーチの価値が何倍にもなる
04

業界・競合調査をやってみる

自分の業界のトレンドと競合を分析しよう

ワーク(2): 業界・競合調査に挑戦

自分の業界のトレンドや競合サービスを調査してみましょう

パターン A: 業界トレンド調査

自分の業界の最新トレンドを
5つピックアップしてもらう。
概要・影響・対応策をセットで。

パターン B: 競合サービス比較

自社サービスの競合を
3〜5社ピックアップして
比較表を作ってもらう。

どちらか好きな方を選んでください。 もちろん両方やってもOK! 余裕がある人はアレンジも自由です。
ワーク A

業界トレンド調査のプロンプト(30分)

自分の業界に合わせてアレンジしてください

入力するプロンプト
[〇〇業界]の2026年のトレンドを5つ調べて、
それぞれ以下の形式でまとめてください:

・トレンド名
・概要(3〜5行)
・自社への影響(ポジティブ/ネガティブ)
・具体的な対応策(2〜3つ)

情報源のURLも記載してください。
確認できない情報は「未確認」と明記してください。

保存先: ~/Desktop/リサーチ/業界/〇〇業界_2026トレンド.md
ワーク B

競合サービス比較のプロンプト(30分)

自社サービスと競合の違いを可視化しましょう

入力するプロンプト
[自社のサービス/製品名]の競合サービスを5つ調べて、
以下の項目で比較表を作ってください:

・サービス名、運営会社
・主な機能・特徴
・料金体系
・ターゲット顧客
・強み・弱み

最後に「自社の差別化ポイント」を3つ提案してください。

保存先: ~/Desktop/リサーチ/競合/競合比較_〇〇.md

ワークの進め方のコツ

うまくいかない時の対処法も知っておきましょう

うまくいくコツ

  • 業界名は具体的に書く
    (例: 「IT業界」→「SaaS業界」)
  • 自社の立場を伝える
    (例: 「中小企業向けの〇〇」)
  • 追加質問をどんどんする
    (例: 「もっと詳しく」「掘り下げて」)

困った時は

  • 情報が薄い → 「Web検索して調べて」と追加
  • 的外れな結果 → 業界の説明を追加する
  • 英語の情報ばかり → 「日本市場で」と限定
  • 保存されない → パスを確認、再指示
リマインド: AIの回答は「参考情報」です。重要な意思決定に使う場合は、必ず裏取りしましょう。

結果を確認・ブラッシュアップする

最初の出力で満足しなくてOK。追加指示でどんどん良くなります

深掘りする

トレンド3番目の「AI活用」についてもっと詳しく調べて。具体的な導入事例を3つ追加して

視点を変える

この調査結果を「中小企業の経営者」の視点で再整理して。何から着手すべきか優先順位をつけて

形式を変える

この調査結果を社内プレゼン用に1ページのサマリーにまとめて。箇条書き中心で
ポイント: 1回で完璧を目指さない。「調べて → 確認 → 追加指示」のサイクルを回すのがコツ
こんなレポートが自動で作れる!

業界トレンド、競合比較、会社リサーチ...
全部ファイルとして手元に残っています。

これを毎週・毎月やるだけで、
あなたの「情報力」が圧倒的に上がります。

今日のまとめ

持ち帰り成果物: 自分の業務に関連するリサーチレポート(Markdownファイル)

今日学んだプロンプトパターン

この4パターンを覚えておけば、リサーチ業務はほぼカバーできます

パターンプロンプトの書き出し用途
会社リサーチ「〇〇社について調べて」商談準備、取引先調査
人物リサーチ「〇〇さんについて調べて」面談前の事前調査
業界トレンド「〇〇業界のトレンドを調べて」戦略立案、情報収集
競合比較「〇〇の競合を調べて比較表を作って」差別化、サービス改善
共通のコツ: 「項目を箇条書き」+「保存先を指定」+「URLも記載して」+「未確認は明記して」

次回までにやってみてほしいこと

基本(10分でできます)

今日のプロンプトを使って、
もう1社(または別の業界)の
リサーチをやってみる。

→ リサーチフォルダにファイルを2〜3個貯める

チャレンジ(余裕がある人)

複数のリサーチ結果をもとに
「比較レポート」を作ってみる。

→ 「このフォルダの全ファイルを読んで
業界レポートにまとめて」

コツ: 「毎日1社リサーチ」を1週間続けると、手元に価値あるデータベースができあがります。

次回予告 -- 第6回: スプレッドシート・Google連携

次回学ぶこと

  • Google スプレッドシートとの連携
  • データの読み取り・書き込み
  • Google Apps Script の自動化
  • カレンダー・Gmail との連携

次回の成功体験

「スプレッドシートのデータを
Claude Code で自動処理して、
メールで送信する」

日常業務が一気に自動化される体験

予習: Google スプレッドシートに何かデータ(顧客リスト、売上データなど)を用意しておくとスムーズです!

お疲れさまでした!

第5回: 情報収集・リサーチを自動化しよう -- 完了

次回: スプレッドシート・Google連携

ご質問はいつでもお気軽にどうぞ -- LINE / メール / 次回の講座で

Claude Code パーソナル講座

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