第3回 / 基礎コース 全3回(最終回)

フォルダ設計とスキルの概念

AIが「賢くなる仕組み」を自分で作れるようになる日
Claude Code パーソナル講座 | 講師: 山本 朋美
オンライン / 対面(120分)

前回の振り返り(第2回)

前回はAIへの「伝え方」を学びました

プロンプトのコツ

「役割・背景・形式」を伝えるだけで、AIの回答が劇的に変わった

コンテキストの力

背景情報を渡すほど、AIは的確な仕事をしてくれる

CLAUDE.md を作った

自分専用の設定ファイルで、AIが「あなた仕様」になった

今日のキーワード: 前回の CLAUDE.md をさらに活かす「フォルダ設計」と「スキル」を学びます

今日のゴール

この2時間が終わったら、こんなことができるようになります

今日の持ち帰り成果物: 自分の業務用プロジェクトフォルダ(CLAUDE.md + TODO.md 付き)& 最初のスキル(SKILL.md)

今日の流れ(120分)

時間内容形式
00:00 - 00:10前回の振り返り・今日のゴール対話
00:10 - 00:30フォルダ整理とMDファイルの使い方座学
00:30 - 00:50プロジェクトフォルダを作ろうハンズオン
00:50 - 01:00休憩--
01:00 - 01:15VS Codeとターミナルの基礎座学
01:15 - 01:30スキルフォルダの概念座学
01:30 - 01:50自分だけのスキルを1つ作ろうハンズオン
01:50 - 02:00まとめ・基礎コース総括・次のステップ対話
01

フォルダ整理とMDファイル

AIは「今いるフォルダ」の情報しか見えない

なぜフォルダ整理が重要なのか?

フォルダ整理していない場合

・デスクトップにファイルが散乱
・AIに「この書類作って」と言っても
 背景情報がないので汎用的な回答
・毎回、同じ説明を繰り返す
AIが毎回「初対面」の状態

フォルダ整理している場合

・業務ごとにフォルダがある
・各フォルダにCLAUDE.md(指示)がある
・AIがフォルダの中身を読んで理解
・最初から的確な回答が返ってくる
AIが「あなたの業務を知っている」状態

核心: Claude Code は「今いるフォルダ」の情報を自動で読む。だからフォルダを整えるだけで、AIが賢くなる。

MDファイル(Markdown)って何?

テキストファイルの一種。見出し・箇条書き・表が書ける「ちょっと賢いメモ帳」

書き方はシンプル

Markdown の書き方
# 見出し
## 小見出し
- 箇条書き1
- 箇条書き2
**太字** で強調

なぜMDファイルを使うの?

  • AIが読みやすい形式
  • 人間が見ても分かりやすい
  • どのエディタでも開ける
  • 特別なソフトは不要
  • Claude Code が自動で認識する

覚えるMDファイルは3つだけ

CLAUDE.md

AIへの指示・背景情報

「私はこういう仕事をしていて、こういうルールで作業して」

前回作ったものがコレ!

TODO.md

やることリスト

AIに「今のタスクは?」と聞くと、このファイルを読んでくれる

タスク管理がAIと共有される

KNOWLEDGE.md

過去の学び・注意点の蓄積

「この作業はこうしたらうまくいった」「ここは注意」

AIの経験値がたまる場所

ポイント: この3つを置くだけで、AIの精度が驚くほど変わります

プロジェクトフォルダの理想構成

業務ごとに「この形」のフォルダを作ればOK

フォルダ構成
my-project/
├── CLAUDE.md   ← AIへの指示(役割・ルール・背景)
├── TODO.md    ← タスク管理(AIと共有)
├── KNOWLEDGE.md ← 学びの蓄積(経験値)
├── output/     ← 成果物(AIが作ったファイル)
└── references/   ← 参考資料(読ませたい情報)
意外とみんなやってないけど、これやるだけで精度が全然違います。 フォルダ1つ作るだけで、AIが「あなた専用アシスタント」に近づきます。

フォルダ = AIの「記憶」と「作業場」

身近なたとえ

新人アシスタントが入ったとき、
机の上に何もなかったら…?

「何をすればいいですか?」
「どこに保存すれば?」
「前回どうしましたっけ?」

→ 毎回聞かれて大変

フォルダ整理 = 引き継ぎ資料

机の上に業務マニュアルがあれば…?

CLAUDE.md = 「業務マニュアル」
TODO.md = 「今日のやることリスト」
KNOWLEDGE.md = 「引き継ぎノート」

→ 最初から仕事ができる!

02

プロジェクトフォルダを作ろう

あなたの業務に合わせたフォルダを一緒に作りましょう

これからやること

業務を1つ決める
Claude Code に指示
フォルダ一式が完成
TODO.md に記入

作るもの

  • プロジェクトフォルダ
  • CLAUDE.md(AI設定)
  • TODO.md(タスク管理)
  • KNOWLEDGE.md(学びの蓄積)
  • output/ と references/ フォルダ

業務の例

  • 営業資料の作成
  • 経理・請求書処理
  • 採用・人事管理
  • 顧客対応・サポート
  • ブログ・SNS運用
ハンズオン

プロジェクトフォルダを作ろう(20分)

以下のプロンプトをClaude Codeに入力しましょう(アレンジ自由!)

入力するプロンプト
私の[〇〇業務]用のプロジェクトフォルダを作ってください。

【要件】
・フォルダ名: [例: sales-project]
・CLAUDE.md、TODO.md、KNOWLEDGE.md を含めてください
[〇〇]の業務に合った内容で初期化してください
・output/ と references/ フォルダも作ってください
・保存先はデスクトップにお願いします
ハンズオン(続き)

TODO.md に実際のタスクを書こう

フォルダができたら、次はAIに実際のタスクを書いてもらいましょう

入力するプロンプト
TODO.md に、私の今週のタスクを追加してください。

[タスク1: 例「見積書を3件作成する」]
[タスク2: 例「月末の経費精算」]
[タスク3: 例「来週のMTGのアジェンダ準備」]

優先度と期限もつけてください。
成功体験: 「フォルダごとAIが理解してくれる!」 — これからはこのフォルダの中で作業すれば、AIが自動で背景を把握してくれます。
フォルダができましたか?

たった1回の指示で、
業務の「ホームベース」が完成しました。

これからは「このフォルダで作業して」と言うだけで、
AIがCLAUDE.mdを読み、TODO.mdを確認し、
あなたの業務を理解した上で仕事を始めてくれます。

この仕組みが分かれば、業務の数だけフォルダを増やせます。 営業フォルダ、経理フォルダ、プロジェクトAフォルダ…

休憩(10分)

ここまでで質問はありますか?
後半はVS Code・ターミナルの基礎と、スキルの概念を学びます
03

VS Codeとターミナルの基礎

ファイルの中身を見やすく、操作をもっと便利に

VS Code って何?

テキストやコードを書くためのソフト。Wordのプログラマー版みたいなもの(無料)

ファイルが見やすい

フォルダの中身が
ツリー表示で一覧できる

Markdownファイルも
色分けされて見やすい

Claude Code 拡張機能

VS Code の中で
Claude Code が使える

エディタとAIが
一体化する

ターミナル内蔵

画面の下半分で
ターミナルが使える

別アプリを開かなくて
よい

今すぐ必須ではありません。 まずは知っておくだけでOK。慣れてきたら使い始めると便利です。

ターミナルの最低限コマンド(3つだけ)

覚えなくても大丈夫。「こんなものがあるんだ」でOK

コマンド意味たとえ
cd フォルダ移動 エレベーターで別の階に行くイメージ
ls ファイル一覧 部屋に入って「何があるかな?」と見る
pwd 今いる場所 「今、何階にいるんだっけ?」と確認する
安心ポイント: ターミナルのコマンドを覚えなくても、Claude Code に「〇〇フォルダに移動して」「ファイル一覧見せて」と言えばOK!

VS Code + Claude Code の作業イメージ

今の作業スタイル

ターミナルだけで操作
ファイルの中身が見えにくい
フォルダ構成が分かりにくい
ファイルを開くのに別アプリが必要

VS Code を使うと

左にフォルダツリー
中央にファイルの中身
下にターミナル(Claude Code)
全部1つの画面で完結!

次のステップ: 実践コースでは VS Code を使った作業も取り入れていきます
04

スキルフォルダの概念

AIに「この作業を毎回こうやって」と覚えさせる

「スキル」って何?

AIに「この作業はいつもこうやって」と覚えさせるテンプレート

スキルがない場合

「議事録作って。フォーマットはこうで、
 参加者欄があって、決定事項は太字で、
 保存先はここで、ファイル名はこうで…」

→ 毎回イチから説明する

スキルがある場合

「議事録作って」


→ AIがスキルを読んで、
  フォーマットも保存先も把握済み

→ 一言で完成する

身近なたとえ: レシピ本のようなもの。毎回「塩はどのくらい?」と聞かなくていい。

スキルの構造 — 実はシンプル

スキル = 1つのフォルダ + 1つのMDファイル

スキルのフォルダ構成
~/my-claude-skills/
└── skill-name/
   └── SKILL.md ← スキルの定義(これだけ!)

name

スキル名
(例: meeting-notes)

description

どんな時に使うか
(トリガー条件)

本体

AIへの具体的な指示
(手順・ルール・形式)

SKILL.md の中身は Markdown。 前回学んだ CLAUDE.md の書き方がそのまま使えます!

講師の実例 — 41個のスキルで業務を回しています

実際に毎日使っているスキルの一部をご紹介

doc-reproducer

見積書・請求書などの書類をAIが自動で再現・作成

deep-research

会社・個人のWeb情報を徹底調査して自動レポート化

video-edit

動画の無音カット・テロップ付与をAIが自動実行

meishi-organizer

名刺を読み取り → リサーチ → お礼メール下書きまで自動

blog-writer

ブログ記事を構成から本文・SNS投稿文までセットで生成

invoice

請求書PDFを読み取り振込用CSVを作成

全部、最初は「1つのSKILL.md」から始まりました。 今日、その最初の一歩を踏み出しましょう!

スキルが動く仕組み

あなたが「〇〇して」と指示
Claude Code がスキルを検索
SKILL.md の指示に従って実行

description が重要

SKILL.md の description に
「議事録」「ミーティングメモ」と書いておけば、
あなたが「議事録作って」と言った時に
AIが自動でこのスキルを使ってくれる。

1回作れば何度でも使える

スキルは一度作れば永久に使える。
改善したければ SKILL.md を編集するだけ。

→ 使うほど精度が上がっていく

05

自分だけのスキルを1つ作ろう

あなたの業務で「毎回やる作業」をスキル化する

スキル化する作業を選ぼう

「毎回、同じような手順でやっている作業」がスキルの候補です

スキル化しやすい作業の例

  • 議事録を作る
  • 日報・週報を書く
  • お客様への定型メールを作る
  • SNS投稿の文章を作る
  • 見積書の下書きを作る
  • リサーチしてまとめる

こう考えると選びやすい

Q: 週に何回やっている?
→ 2回以上ならスキル化の価値あり

Q: 毎回フォーマットは同じ?
→ 同じならスキルに最適

Q: 人に教えるとき何て言う?
→ それがそのままスキルの内容になる

ハンズオン

自分のスキルを作ろう(20分)

以下のプロンプトをClaude Codeに入力しましょう

入力するプロンプト
私の業務で[〇〇という作業]を毎回やっています。
これをスキルとして登録したいです。

~/my-claude-skills/[スキル名]/SKILL.md を作ってください。

【作業の内容】
[何をする作業か]
[いつもどんなフォーマットで作るか]
[注意点やルール]
迷ったら: まずは「日報を書くスキル」や「メール下書きスキル」など、シンプルなものから始めましょう!
ハンズオン(続き)

作ったスキルを使ってみよう

スキルが完成したら、実際に使ってみましょう

入力するプロンプト
[スキル名の作業]をお願いします。

(例: 「議事録を作って」「今日の日報を書いて」「お客様へのお礼メールを作って」)
成功体験: 「自分専用のAIアシスタントができた!」 — たった一言で、いつもの作業が完了する感覚を体験できましたか?
スキルの改善: 「もう少しこうしてほしい」があれば、「SKILL.md を修正して、〇〇も追加して」と言うだけでOK。
スキルが動きましたか?

一言の指示で、毎回の作業が完成する。
これが「スキル」の力です。

スキルは増やせば増やすほど、
あなたのAIアシスタントは有能になっていきます。

今日のまとめ

持ち帰り成果物: 業務用プロジェクトフォルダ(CLAUDE.md + TODO.md 付き)+ 最初のスキル(SKILL.md)

基礎コース全3回の振り返り

第1回

はじめてのClaude Code

AIの種類を知り、
Claude Code をセットアップし、
最初のファイルを作った

第2回

AIに上手に伝える技術

プロンプトのコツを学び、
コンテキストの力を体感し、
CLAUDE.md を作成した

第3回(今日)

フォルダ設計とスキル

フォルダで記憶を作り、
MDファイルでAIを賢くし、
スキルで作業を自動化した

基礎コースの持ち帰り成果物チェック

全3回で、これだけの「自分専用の仕組み」ができました

次のステップ — 実践コースのご案内

基礎で「土台」ができました。実践で「使える」に変わります。

第4回

スライド・書類を
作ってみよう

第5回

情報収集・リサーチを
自動化しよう

第6回

スプレッドシート・
Google連携

第7回

スキルを
作り込もう

第8回

動画編集・
業務カスタマイズ

基礎で土台ができた。実践で「使える」に変わる。 見積書の自動作成、動画編集、スプレッドシート自動化、LINE連携…実務で即使えるワークショップが待っています!

基礎コース修了、おめでとうございます!

第3回: フォルダ設計とスキルの概念 — 完了

基礎コース全3回 — 修了

次回から: 実践コース(第4回〜第8回)

ご質問はいつでもお気軽にどうぞ — LINE / メール / 次回の講座で

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