第12回 / 応用コース 全4回(最終回)

総合演習

名刺整理・LINE連携・ブログパイプライン
Claude Code パーソナル講座 | 講師: 山本 朋美
オンライン / 対面(120分)

今日のゴール

全12回の集大成。スキルを「つなげて」大きな仕事を自動化します

今日の持ち帰り成果物: 自分の業務パイプライン設計図 + 体験したデモの成果物

今日の流れ(120分)

時間内容形式
00:00 - 00:10前回振り返り・今日のゴール対話
00:10 - 00:25複数スキルを連携させる「パイプライン」の考え方座学
00:25 - 00:553つのデモから1つ選んで体験ハンズオン
00:55 - 01:05休憩---
01:05 - 01:25自分だけのAI業務システムを設計する座学+ワーク
01:25 - 01:45自分の業務パイプラインを設計・構築するハンズオン
01:45 - 02:00全12回の総括・卒業・今後のステップ対話

前回の振り返り(第11回: API連携)

APIとは?

ソフトウェア同士をつなぐ「窓口」。Claude Code からWebサービスの機能を呼び出せる仕組み。

GAS + API

Google Apps Script を使って外部APIと連携。スプレッドシートから自動化ワークフローを構築。

Cloudflare Deploy

Webアプリを世界に公開。サーバーレスで運用コストほぼゼロ。

前回までで「個別のスキル」は一通り揃いました。 今日はこれらを「つなげて」大きなワークフローを作ります。
01

パイプラインの考え方

スキルを数珠つなぎにして、大きなワークフローを作る

「パイプライン」って何?

スキルを数珠つなぎにして、大きなワークフローを自動化する仕組みです

スキル単体

「名刺を読み取って」
「メールの下書き作って」
「CSVに保存して」
1つずつ手動で指示

パイプライン

「名刺処理して」の一言で
読み取り→リサーチ→メール→CSV
が全部自動で流れる
一言で全工程が完了

パイプライン = 生産ラインのAI版。 各工程(スキル)が自動で次の工程にバトンを渡す仕組みです。

身近なたとえ: 工場の生産ライン

工場の生産ライン

原材料を投入
→ 加工(切る・削る)
→ 検品(品質チェック)
→ 梱包(箱詰め)
→ 出荷

各工程が自動で次に流れる

AIパイプライン

データを投入(画像・テキスト)
→ 加工(OCR・要約・生成)
→ 検品(確認・修正)
→ 出力(CSV・メール・記事)
→ 配信(LINE・Web・Drive)

各スキルが自動で次に流れる

パイプラインの共通パターン

どんなパイプラインも、基本はこの4ステップです

入力
加工
出力
次のスキルの入力
ポイント: 前のスキルの「出力」が、次のスキルの「入力」になる。この連鎖がパイプラインの本質です。

入力の例

画像ファイル、テキスト、URL、スプレッドシート、音声ファイル

加工の例

OCR、要約、翻訳、リサーチ、記事生成、画像生成

出力の例

CSV、メール下書き、HTML記事、LINE配信、PDF

実例 1: 名刺整理パイプライン

交流会で集めた名刺を、一気に処理する

名刺画像
OCR読取
Webリサーチ
お礼メール
CSV保存

使うスキル

  • meishi-organizer(名刺整理スキル)
  • deep-research(Webリサーチ)
  • Gmail MCP(メール下書き)

成果物

  • 名刺情報のCSVデータ
  • 各人へのお礼メール下書き
  • 会社・個人のリサーチレポート

実例 2: LINE配信パイプライン

コンテンツ作成からLINE配信まで一気通貫

ネタ・テーマ
コンテンツ生成
Flex Message作成
LINE配信

使うスキル

  • line-broadcast(LINE配信スキル)
  • LINE Bot MCP(メッセージ送信)
  • コンテンツ生成(Claude Code直接)

成果物

  • 配信用テキストメッセージ
  • Flex Message(リッチなカード型)
  • 実際のLINE配信完了

実例 3: ブログ運営パイプライン

ネタのストックから記事公開まで、全自動

ネタ保存
記事生成
サイト構築
公開

blog-neta-saver

気になった記事URLを構造化して保存。ネタのストックを育てる。

mamami-blog-writer

ネタを元に記事本文+画像スペック+SNS投稿文をセットで生成。

blog-site-builder

生成した記事群を静的サイトにまとめてCloudflare Pagesにデプロイ。

3つのパイプラインの共通点

名刺整理LINE配信ブログ運営
入力名刺画像テーマ・ネタ記事URL
加工OCR + リサーチコンテンツ生成記事生成 + 画像スペック
出力メール + CSVFlex MessageHTML記事 + SNS文
配信Gmail下書きLINE送信Cloudflare公開
スキル数3つ連携2つ連携3つ連携
どれも「入力→加工→出力→配信」の同じパターン。 このパターンを理解すれば、どんな業務でもパイプラインが作れます。
02

3つのデモから1つ選んで体験

名刺整理 / LINE配信 / ブログ記事生成
ハンズオン(30分)

3つのデモから1つ選ぼう

A: 名刺整理デモ

名刺画像を読み取り
→ 情報抽出
→ お礼メール下書き

向いてる人:
交流会・営業が多い方

B: LINE配信デモ

テキストorFlex Message
→ LINE公式で配信
→ 配信結果確認

向いてる人:
LINE公式を運用中の方

C: ブログ記事生成デモ

テーマを入力
→ 記事+画像スペック+SNS投稿文
→ 一式を自動生成

向いてる人:
情報発信をしたい方

デモ A

名刺整理デモ: やること

  1. 1名刺の写真を用意する(スマホで撮影 or サンプル画像を使用)
  2. 2Claude Code に「この名刺を読み取って」と指示
  3. 3抽出された情報(氏名・会社・役職・連絡先)を確認
  4. 4「この方にお礼メールの下書きを作って」と指示
  5. 5Gmail下書きが作成されるのを確認
プロンプト例
この名刺画像を読み取って、情報を整理してください。
その後、お礼メールの下書きをGmailに作成してください。
昨日の交流会で名刺交換した方です。
デモ B

LINE配信デモ: やること

  1. 1配信したいメッセージの内容を決める
  2. 2Claude Code に「LINEでこの内容を配信して」と指示
  3. 3テキスト配信 or Flex Message(カード型)を選択
  4. 4プレビューを確認して配信実行
プロンプト例(テキスト)
LINE公式アカウントで以下の内容をブロードキャスト配信してください。
今月のキャンペーン情報をお届けします!...
プロンプト例(Flex Message)
以下の内容でFlex Messageを作成してLINE配信してください。
タイトル: 夏のキャンペーン、画像付き、ボタンでURLリンク
デモ C

ブログ記事生成デモ: やること

  1. 1記事にしたいテーマ・トピックを決める
  2. 2Claude Code に「このテーマでブログ記事を書いて」と指示
  3. 3記事本文 + 画像スペック + SNS投稿文がセットで生成される
  4. 4生成された記事の品質を確認・修正
プロンプト例
個人事業主がAIを活用して業務効率化する方法
というテーマでブログ記事を書いてください。
画像の生成スペックとSNS投稿文もセットでお願いします。
ハンズオン進行中

デモを実際に体験しましょう

困ったときは

  • エラーが出たら → まず画面を見せてください
  • 何を入力すればいいかわからない → プロンプト例をそのまま使ってOK
  • 結果が期待と違う → 追加指示で修正できます

余裕がある方は

  • 2つ目のデモにもチャレンジ
  • 自分の業務データで試してみる
  • プロンプトをアレンジしてみる
大事なのは「完璧な結果」ではなく「体験すること」。 パイプラインの流れを肌で感じてください。

休憩(10分)

後半は「自分だけのAI業務システム」を設計します
03

自分だけのAI業務システムを設計する

業務を俯瞰し、AIに任せられるところを見つけ出す

まず、自分の業務を俯瞰しよう

AIに任せる前に、まず「全体像」を把握することが大事です

よくある業務カテゴリ

  • 営業・集客(SNS発信、メール、DM)
  • 顧客管理(名刺、連絡先、フォロー)
  • 経理・事務(請求書、帳簿、振込)
  • コンテンツ制作(ブログ、資料、動画)
  • コミュニケーション(LINE、メール、MTG)
  • リサーチ・調査(競合、市場、補助金)

書き出してみよう

自分が毎週やっている業務を
付箋に1つずつ書き出すイメージで
ジャンルは気にせず全部出す

目安: 10〜20個

AIに任せられるステップを洗い出す

全ての業務がAI化できるわけではない。見極めが大事です。

AIが得意

  • テキスト生成・要約
  • データの整理・変換
  • 定型メールの作成
  • リサーチ・情報収集
  • ファイルの一括処理
  • スケジュール調整

AIが苦手

  • 最終的な意思決定
  • 感情に寄り添う対応
  • 現場での対面作業
  • 創造的なビジョン構築
  • 倫理的な判断
  • リアルタイムの交渉

ハイブリッド

  • AIが下書き→人が仕上げ
  • AIが候補→人が選ぶ
  • AIがチェック→人が承認
  • AIが分析→人が解釈
  • AIが作業→人がレビュー
  • AIが提案→人が決定

優先度を付ける: いつやるか?

全部一気にはできない。3段階で優先度を付けましょう

すぐやる(今日〜1週間)

基準:
・毎日やっていて面倒
・既に学んだスキルで対応可能
・失敗しても影響が小さい

例: メール定型文、日報、データ整理

次にやる(1〜4週間)

基準:
・週に数回発生
・少し設定が必要
・効果が大きい

例: ブログ記事、請求書、LINE配信

将来やる(1ヶ月以降)

基準:
・複雑な連携が必要
・ツールの導入が先
・仕組みの設計が必要

例: 完全自動の配信、CRM連携

パイプライン設計図テンプレート

この表を埋めるだけで、あなただけの設計図が完成します

業務名ステップ使うツールスキル名自動化レベル
名刺整理 1. 画像読取Claude Codemeishi-organizer全自動
2. リサーチWeb検索deep-research全自動
3. メールGmail MCPmeishi-organizer半自動(確認後送信)
--- あなたの業務をここに書き足す ---
自動化レベルは3段階: 全自動(任せきり)/ 半自動(確認→実行)/ 手動(手順だけAIが作る)
ワーク(10分)

自分の業務パイプライン設計図を作ろう

  1. 1自分の業務を5〜10個書き出す(2分)
  2. 2各業務を「AIが得意 / 苦手 / ハイブリッド」に分類する(2分)
  3. 3「すぐやる / 次にやる / 将来やる」で優先度を付ける(2分)
  4. 4「すぐやる」の業務1つを設計図テンプレートに記入する(4分)
完璧でなくてOK! まずは「こんな感じかな」で書いてみる。後から修正・追加できます。
04

パイプラインを実際に構築する

設計図を元に、1つのパイプラインを作り始めよう
ハンズオン(20分)

パイプラインを構築しよう

オプション A: 設計図から作る

先ほど書いた設計図の中から
1つのパイプラインを選んで
実際に Claude Code で作り始める

推奨: 「すぐやる」に分類した業務

オプション B: 既存スキルを組み合わせる

今日体験したデモのスキルを
自分の業務に合わせて
カスタマイズしてみる

推奨: デモで手応えを感じた方

ゴール: 完成させなくてOK。「こう作ればいいんだ」という方向性が見えれば大成功です。

パイプライン構築のコツ

小さく始める

  • 最初は2ステップだけでOK
  • 動くことを確認してから拡張
  • 完璧を目指さない

つなぎ目を意識する

  • 前のステップの出力形式を確認
  • 次のステップの入力形式に合わせる
  • ファイル名・保存先を統一する
パイプライン構築のプロンプト例
以下の業務をパイプラインとして自動化したいです。
[業務名]: [ステップ1][ステップ2][ステップ3]
まず最初の2ステップだけ試しに動かしてみたいです。
ハンズオン進行中

パイプラインを作ってみよう

手を動かしてみましょう!

設計図を元に、Claude Code でパイプラインを構築中...

つまずきポイント

・スキルの呼び出し方がわからない → 「/スキル名」で呼べます
・エラーが出た → エラーメッセージを見せてください

うまくいったら

・ステップを1つ追加してみる
・別の入力データで試してみる
・CLAUDE.md にメモを残す

05

全12回の総括・卒業

ここまでの学びを振り返り、これからの道筋を描く

全12回の振り返り

基礎コース(第1〜3回)

  • 第1回: セットアップと初めての対話
  • 第2回: コンテキストエンジニアリング
  • 第3回: フォルダ設計とスキルの概念
身につけたこと: AIの基本操作と「伝え方」

実践コース(第4〜8回)

  • 第4回: スライド・書類作成
  • 第5回: リサーチ自動化
  • 第6回: スプシ・Google連携
  • 第7回: スキルを作り込む
  • 第8回: 動画編集・業務カスタマイズ
身につけたこと: 実務に使える具体スキル

応用コース(第9〜12回)

  • 第9回: MCP活用・Gmail・カレンダー
  • 第10回: Webアプリ・デプロイ
  • 第11回: API連携
  • 第12回: 総合演習(今日!)
身につけたこと: システム連携と自動化設計

あなたの成長の軌跡

第1回
AIって何?
第4回
書類が作れた!
第7回
スキルを自作!
第9回
外部連携!
第12回
パイプライン!

Before(第1回)

「AIって ChatGPT のこと?」
「ターミナルって何?」
「プログラミングは無理...」

After(第12回 = 今日)

「スキルを作って業務を自動化」
「MCPで外部サービスと連携」
「パイプラインで一気通貫」

今後のステップ

1. スキルライブラリを育てる

新しい業務が出てきたら
スキルを作って登録。
使うほどライブラリが充実し、
あなた専用のAIアシスタントが
どんどん賢くなる。

2. 困ったら相談

「こういうことやりたいけど
どうすればいい?」
LINE / メールでいつでもどうぞ。

一人で悩まない。
聞けば5分で解決すること、
多いです。

3. アップデートに追従

Claude Code は進化が速い。
新機能・新MCP・新モデル...
最新情報はコミュニティや
講師からお届けします。

今日作った設計図を見返そう

今日やったこと

  • パイプラインの考え方を学んだ
  • 3つのデモから1つを体験した
  • 自分の業務を俯瞰して書き出した
  • パイプライン設計図を作った
  • 実際に構築を始めた

明日からやること

  • 設計図の「すぐやる」を1つ実行
  • うまくいったら次の業務に着手
  • つまずいたら講師に相談
  • 1ヶ月後に設計図を見返す
  • 新しい業務を設計図に追記
設計図は「生きたドキュメント」。 完成ではなく、常に更新し続けるものです。
AIは道具。
使いこなすのは、あなた。

AIは万能ではありません。でも、正しく使えば
あなたの時間を何倍にも増やしてくれます。

大事なのは「AIに何をさせるか」を決めるあなた自身の判断力
それは、この12回で十分に身につきました。

数字で振り返る全12回

12

回のセッション

基礎3回+実践5回+応用4回

24

時間の学び

120分 x 12回

これからの可能性

今日がスタートライン

3

コース修了(基礎・実践・応用)

12+

作った成果物の数

最後の宿題(卒業課題)

基本(必ずやる)

今日作った設計図の中から
「すぐやる」を1つ、今週中に実行する。

完璧でなくてOK。
「動いた!」という体験を1つ作る。

チャレンジ(余裕がある人)

設計図の「次にやる」にも着手してみる。

困ったらLINE / メールで相談。
「相談する」ことも立派なスキルです。

宿題のゴール: 「講座が終わっても、自分で進められる」という自信をつけること。
🎓

卒業おめでとうございます!

全12回、本当にお疲れさまでした。

基礎から応用まで、一歩ずつ着実に進んできました。
もう「AIは難しそう」とは言わないあなたがいます。

Claude Code パーソナル講座

全3コース 12回 修了

今日がスタートラインです。

12回の講座で「使い方」を学びました。
ここからは「活かし方」のフェーズです。

困ったときはいつでも頼ってください。
あなたのAI活用の旅を、これからも応援しています。

連絡先: LINE / メール — いつでもお気軽にどうぞ

全12回、お疲れさまでした!

第12回: 総合演習 — 完了

Claude Code パーソナル講座 全3コース 全12回 修了

ご質問はいつでもお気軽にどうぞ — LINE / メール

Claude Code パーソナル講座

講師: 山本 朋美

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